ミラノ五輪も終盤に差しかかると話題になるのが「エキシビション」。
試合が終わったあとに行われる華やかなショーですが、
「順位はつかないの?」
「何のためにやるの?」
「誰が出られるの?」
と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
今回は、フィギュアスケートのエキシビションとは何か、試合との違いをやさしく整理していきます。
エキシビションとは?
エキシビションは、競技終了後に行われる“お披露目演技”です。
正式名称は「ガラ(Gala)」と呼ばれることもあります。
最大の特徴は――
採点がないこと。
順位も得点もつきません。
勝敗ではなく、観客に楽しんでもらうことが目的です。
エキシビション?エキシビジョン?どっちが正しい?
表記について迷う人も多いですが、どちらも間違いではありません。
英語の「Exhibition(エキシビション)」が語源で、日本語では発音の違いから「エキシビジョン」と書かれることもあります。
フィギュアスケート界では「エキシビション」と表記されることがやや多い印象ですが、テレビ番組やメディアによっては「エキシビジョン」と使われることもあります。
意味は同じで、どちらも「公開演技」「披露演技」というニュアンスです。
エキシビションと試合との大きな違い
同じリンクで滑っていても、その空気感はまったく別物です。
① 採点がない
試合では技術点(TES)や演技構成点(PCS)が細かく評価されます。
しかしエキシビションでは採点がありません。
ジャンプを跳ばなくても問題なし。
転んでも減点なし。
選手はプレッシャーから解放された状態で滑ります。
② 演技内容が自由
試合ではジャンプの回数や要素に制限があります。
エキシでは基本的に自由です。
コミカルなプログラム、しっとりしたバラード、
時にはコスプレや寸劇のような演出もあります。
普段は見られない“素の魅力”が出るのもエキシの面白さです。
③ 出場できる選手が限られている
エキシビションは基本的に、上位入賞者や大会で活躍した選手が招待されます。
五輪や世界選手権では、各種目のメダリストを中心に構成されることが多いです。
つまり、「その大会を代表する顔」が集まる場でもあります。
ミラノ五輪のエキシビション出場選手
今回のミラノ五輪エキシビションも豪華な顔ぶれ。現在のところ、以下の選手の出場が決定しています。
男子
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ミハイル・シャイドロフ
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鍵山優真
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佐藤駿
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チャ・ジュンファン
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アダム・シャオ・イム・ファ
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イリア・マリニン
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ダニエル・グラスル
ペア
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三浦璃来、木原龍一
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アナスタシア・メテルキナ、ルカ・ベルラワ
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サラ・コンティ、ニッコロ・マチー
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マリア・パブロワ、アレクセイ・スビアチェンコ
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ミネルバファビエンヌ・ハゼ、ニキータ・ボロディン
アイスダンス
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ロランス・フルニエボードリ、ギヨーム・シゼロン
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マディソン・チョック、エバン・ベイツ
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パイパー・ギレス、ポール・ポワリエ
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シャルレーヌ・ギニャール、マルコ・ファブリ
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アリソン・リード、サウリウス・アンブルレビチウス
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オリビア・スマート、ティム・ディーク
女子
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坂本花織
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中井亜美
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アリサ・リュウ
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アンバー・グレン
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アデリア・ペトロシアン
各種目のトップ選手が勢ぞろいしています。
なぜエキシビションは人気なの?
理由はシンプルです。
選手が本当に楽しそうに滑るから。
試合では緊張感が前面に出ますが、
エキシでは笑顔や遊び心が見えます。
ジャンプ構成よりも「魅せる」ことが中心。
観客との距離も近く感じられます。
五輪のエキシビションは、
メダルの余韻と祝祭感が重なり、さらに特別な雰囲気になります。
エキシビションにも“意味”がある
エキシビションは単なるお楽しみショー、というわけでもありません。
実は選手にとっては大切な“次への準備”の場でもあります。
観客の前で新しい振付を試したり、来季用のプログラムの一部を披露したりすることもあります。
また、ショーとしての表現力や観客とのコミュニケーション力は、アイスショー出演や今後のキャリアにもつながります。
特に五輪のエキシビションは世界中に放送されるため、
競技とは違う形で自分をアピールできる貴重な機会でもあります。
勝敗を超えた“もう一つの舞台”。
それがフィギュアのエキシビションなのです。
まとめ
フィギュアのエキシビションは、
・採点なし
・自由なプログラム
・上位選手中心の招待制
・観客への感謝を込めたショー
という位置づけです。
試合の緊張感とは別の魅力があり、
大会の締めくくりとして欠かせない存在です。
ミラノ五輪のエキシビションでは、
トップ選手たちの“もう一つの顔”を楽しんでみてください。


